WBCライブ優先でしたので、録画でじっくり見ようと楽しみにしていた「アド街ック天国」・・・最初に感じたのは「虚無」の一言でした。街の数値的現実を浮き彫りにされ、明るい未来が広がらない番組編集だったと感じたのは、おそらく私だけではないのでは。
出だしでいきなり、南栗橋の一つ手前、東武動物公園の間にあるという紹介から入り、県内最低指数の紹介でポヨヨーンというバックミュージック。なんだーというイントロには驚きました。しかも、それがランク20位とは幸手市民の感情に配慮無しの編集ではなかったかと思います。実際、出てきた市民の声もそれを肯定するような話ばかりでした。確かに改めて聞かれるとあのような思いが口をついて出るのは理解できなくもありませんが、それにしてもですよ。
紹介されたお店群はほぼ予想通りで、それはそれで良かったのですが、商工会一員として県内でも屈指の規模を誇るドッグランが取り上げられなかったのは意外でした。規模もさることながら同事業の先駆者として全国的にも知られるドッグランですので、紹介されれば更に市外からの来訪者も増えると思っていたのですが。
この番組の構成自体が飲食店中心なのは伝統的ですが、動物相手の特殊事業として、どこの街にもあるものではないので、幸手市的存在として紹介されてもよかったかなと思います。
青年会議所が努力して企画実施してきた著名人手形も、幸手には何のゆかりもないというフレーズがやけに耳に残り、お笑い的に紹介されたのも残念でした。
白目米も新宿中村屋という大店のカレーに結び付けてはいるものの、どちらかというと中村屋の宣伝的で、更にその米は石川県で栽培されているというのでは、いくらI氏が紹介されたにしても米どころ幸手市としては寂しい内容だったなーと。白目米で醸造された日本酒があることは紹介もされませんでした。
囲碁本因坊を3代連続で輩出しているという歴史も紹介されずでした。
もっとも、言い得て妙な感も残る内容だったかなとも思っています。消滅可能性都市も2013年に味わった屈辱で、人口減少が国家的事態として理解されている現実において、地方都市がどうあるべきかは容易に解決できる問題ではありません。されど、何もせずまんじりと時を経過するわけにはいかないということを肝に命じることだと!
何事もプラス思考で頑張ろうということしかないではありませんか。
タレントの虻ちゃんが、他のおちゃらけに応じることなく一生懸命持ち上げてくれていたのが印象的でした。