今定例会は、開会翌日からの一般質問、議案質疑から、3常任委員会に付託された議案質疑を進めていますが、ここまで普段あまり見られない状況が続いています。理解しにくい面もあろうかと思いますが、本議会の議案質疑は議員からみて所属していない委員会に付託されている議案は質疑出来ないことから、所属外の議案について質疑を行うということを基本にしています。たとえば、私は総務委員会に所属していないので、その委員会に付託された議案について本議会で質疑するということです。
そして、異様に感じる今議会の実態をわかりやすく言うと、❶市長提出議案の条例2つが否定される方向に導かれたこと。❷木村議員の辞職勧告決議案の影響が委員会に見られること。この2点が極めて特徴的な委員会の様相となっています。(以降敬称略)
❶については、まず文教委員会で「天神の湯」の廃止に関する条例が否決されました。自民党市議団は会派としてこの条例に賛成しているので、党委員会に所属している私と藤沼、坂本の3議員は賛成しました。
賛成4:小林英、藤沼、坂本、枝久保
反対5:大平、宮杉、小林啓、四本、小河原
これについては№3678で詳細をお伝えしてあります。
次に総務委員会で「庁舎建設審議会設置条例」が、市政クラブの武藤議員による“継続審議”でどうかとの提案について採決は賛成多数となったのです。
賛成8:武藤、小林英、本田、青木、小林啓、海老沼、木村、坂本
反対1:松田
自民党市議団は、建設ありきの社会情勢ではなくなったとの見解で、まずは現庁舎の危険性を回避する方向性を検討すべきと主張し、建設ありきの条例はいかがなものかという見解でした。実際に市民の方から庁舎建設などとんでもない!という意見をいただくことが多いのも事実です。
したがって、ウェルス幸手をはじめ、既存施設の流用・移転等まずは審議すべきとの思いで、条例案の建設という言葉を整備とか、在り方検討といった文言に替える方法もあると思っていたのですが、武藤議員の提案で継続という形になりました。
この継続は、おそらく今議会中に審議再開ということになるかどうかを考えますと、それは無いと推測されることから、議会が終われば、議員改選選挙となるので、廃案に近いものと考えるのが妥当でしょう。
ここまで、文教、総務の委員会についてお伝えしました。
そして❷の関連ですが、昨日から始まった建設経済委員会がこれまた揉めることになりました。木村議員が委員長であることから、今度は委員長辞職勧告決議案を大平議員が提出。辞職勧告決議案が可決された委員長のもとでは審議できない!との共産党大平議員の提案に、反対したのは私と藤沼議員だけで、結果として審議に入ることは出来ませんでした。約2時間、約30人の職員さんが待機していましたが、誰も一言も発することなく昼食後の再開まもなく解散となったのです。
今日は議案質疑に入れるかどうか・・・こうした議会の揉め事は市民に皆さんには理解しにくいところと思いますが、次号で詳細をお伝えしたいと思います。