2日前の31日、国庫補助金119,487千円の予算編成議案が提出されたことから臨時議会が招集されました。詳細な内容は添付した通りですのでご確認いただければと思います。
歳入は2ページ最下部にある通り、国庫補助金に財政調整基金からの繰入金を加えて、合計146,487千円という大型補正となっています。
国から県へ129億円が給付されましたので、県民一人平均約1,750円換算になります。幸手市への交付金額を市民一人当たりで換算すると平均を約700円上回っている計算になります。多いから良かったと単純には考えられないわけで、それだけ財政実態が県内でも低い位置にあると考えるべきなのでしょう。
■歳入
1.新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金
(電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金)119,487千円
2.財政調整基金繰入金 27,000千円
議案説明の後、通常通り議員からの質疑を受けるということになり、最古参議員のお三方が挙手の上、順次質疑に立ちました。
私は、1週間ほど前に配布された議案を吟味し、執行部としては、これまでの3年近い期間で対応してきた支援内容を考慮した上で、今回の各種配分をしていると理解し、質疑をする予定なくこの議会に臨みました。
お三方の質疑はいずれも、予算編成にあたっての経緯、決定判断に至る市長の思い等々に加え、中には給食費の無料化は次年度以降も続ける考えはあるかと市長に市民向けの要望をするといった質疑?もありました。あくまでも国の政策に則った臨時議会ですし、幸手市の財政を踏まえると便乗的に市民受けする要望をするのはいかがなものかと感じた次第です。いわゆる議案に対する純粋な質疑という観点からは的外れな感は否めない質疑ではなかったかと。
採決は全員起立で承認されました。
執行部の答弁の中で気になったことがありました。それは、19歳~29歳の4,500人を次世代と捉え、この層を対象に2,000円のハッピーエール券を配布するという理由について、この年齢層の流出が顕著だとする答弁があったことです。人口問題はすべての自治体はもちろん、国家的課題であり重いテーマです。幸手市の人口減少が5万人を割ったことはある意味衝撃的なわけですが、更にこの次世代年齢層がその原因だとするなら由々しきことではありませんか。今回の措置で流出防止の一助になるかどうかは難しいところとは思いますが、苦しい中での思案のしどころという意味においては、執行部のアイデアと判断は間違いとは言えません。これを、たとえば19歳~25歳までにして一人3,000円にするなどもあるとは思いますが、その決断に正解はないと思うからです。
先の研修では、人口を増やすという考え方は難しいハードルだとするパネラーもいましたが、あきらめることなく立ち向かう姿勢を持ち続ける必要があると考えているところです。