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No.2214 オリンピック中感想

2012.08.03

 そろそろ適度な雨がないものかと感じる熱暑続きの毎日です。鋭気を保つのも楽ではありません。ここまでくると、まさに気合しか無いと思えます。
 時間差のあるスポーツの祭典も体調への影響をもたらす弊害になっているように感じますが、それだけオリンピックは、4年ごとに愛国心を目覚めさせてくれる世界のイベントだということも実感します。
 種目ごとにいろいろな話題性があり、評価も千差万別という点で過去にないほど興味満載の五輪ですが、中間時点での感想を以下に。

◆柔道・・・日本の柔道から世界のJUDOUになったことを痛感しました。もはや、日本人が持つこの武道のイメージは、スピリットもスタイルもおよそ我々が古来もっているイメージとはかけ離れたものになってしまったようです。勝利の瞬間、畳の上でピョンピョン。ボクシングかと見まごう顔面ストレート。存在価値が疑われる審判技量。敗者の存在を意識しない勝者の多さにあきれることしきり。変節の五輪柔道なり。嘉納治五郎翁は草葉の陰で何を感じているだろうか。
◆重量挙げ・・・上げきって愛くるしい笑顔あり。どうだ!とばかりの審判ひとにらみあり。半世紀ぶりにこの種目を身近にさせてくれた銀を率直に喜ぶ三宅選手、そして笑顔の可憐な八木かなえ選手ありがとう!
◆水泳・・・北島選手お疲れ様! フエルプスでさえ過去2大会の面影は遠し。ただし互いの栄光は変わることなし。金の予測が多かった種目だが、予測と期待が使い分けられず、入り混じるのもオリンピックというものだ。銅に喜び銅に泣くそれぞれの五輪。
◆バドミントン・・・試合形式の在り方が問われるという意見もある無気力試合に対する失格措置。しかし、それとスポーツマンシップがごちゃまぜになっていいとは思えない。やはりそれとこれとは別。闘いの場に立ったら精魂傾けるのがスポーツ。フェアープレー精神も含めて、その模範を示すのが五輪ではないのか。ともあれ、まずは初メダル万歳!
◆体操・・・類いまれな超人内村くんだからこその激評になるが、戦前のインタビューに応える君に感心したものだ。「個人より団体の結果が大切だと思っています」 その団体、君次第で金だったかも。それだけスーパーエースの君に望む・・・リオこそ団体に金を!
◆卓球・・・バドもそうだが中国勢の強さが際立ちすぎる。層が厚くて他国に帰化する選手もいるとか。日本の男女4人よく頑張った。団体戦に期待!

 オールラウンドの中国には驚くばかりだが、対米への国家威信をかける国と、名誉と生活の厚遇を望む選手とのバランスがここまでの結果をもたらしているのだろうか?
 ドイツやフランスが小さく感じられる真夏の祭典。陸上が始まるとまた違ったオリンピックを見せてくれるはず。ここまでの日本選手の健闘に敬意を表し、今後に乞うご期待だが、我が肉体もグッタリに近い状況になりつつあらん。がんばらねば!