20日は冷たい一日だった。寒い時期が良いと言われる葡萄の剪定を午前中に行ったが、手袋をしている手の感覚が無くなり、経験したことのないような痛感を覚えるようになった。それこそ指がちぎれる感じというのだろうか。およそ1時間半ほどで終わると同時にボールに張った湯につけた。朝のパトロール後だと1分程度で元にもどるのだが、5分くらいでようやくといったところだった。湯に入れている間の感覚の変異ぶりが面白く、当初痛さが増す感じになる。それからジンジンしびれ、次に太くむくむような感覚に襲われる。家内も一緒に浸けていて、まったく同じ感覚だったそうだ。雪山で遭難死、凍るというのはこういう感じなのだろうかと?・・・それほどのものではないにせよ、冷たい昨日でした。
さて、フランスでは北京冬季五輪直前になって、下院で「中国のジェノサイド非難決議」が採択された。賛成169、反対1、棄権5という圧倒的な人権問題への対応となった。ウィグル族への拷問、性的虐待、避妊強制手術といった民族排他を集団殺戮と認定するもので、ベルギー、オランダ、カナダ、リトアニア、イギリス、オーストラリア、アメリカなどに続いて政治的意思を示すこととなった。
金権外交の効果ゆえか、台湾に決別し中国にすり寄る国がある。将来の国際関係、世界外交を見た時、中国の覇権主義に対する脅威は、具体的な領土侵略拡張戦略が見えるだけに、フランスの今回の決議は民主主義陣営にとって心強い結果と言えるだろう。
日本においては、高市政調会長が真正保守精神で奮闘しているが、どうやら高市包囲網という現実があるようだ。マスコミも安倍さんに近い高市思考を後押しするはずもなく、岸田政権の対中国外交への批判は避ける現状にある。幹事長と外務大臣も中国との友好関係構築にシフトしているというか、元々その方向にある政治家ということで、それを見越して登用した岸田政治は、中国への気配り外交が本質という見方が自民党内にもあるという。そこのところをアメリカに見透かされて、バイデン大統領との直接会談が実現していないとの見方もある。防衛に関する発言は安倍思考を踏襲している感じもあるが、実態はまったく違うというのが3ヵ月経過した外交評価といったところか。
いずれにしても日本のサッチャーもしくはメルケル誕生は、残念ながら簡単なことではないというのが自民党の内輪の現実と理解している。