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No.3497 東鷲宮駅前と南栗橋駅前の明暗

2021.11.15

 今日は、埼玉県誕生150年となる埼玉県民の日でした。日曜日と重なり残念という声もあったようですが、皆さんにとってどんな日だったでしょうか。
  先日、東鷲宮駅前イオンが閉店するというマイナス情報を耳にしました。当駅東口は、JR駅前であるにもかかわらず、これまでも安定的な商業地とは感じられないほど店舗の入れ替えが見られた土地柄である。あの蔦屋やマツキヨ、庄屋も短期間で撤退している。
 平成元年に香日向に越してきて以来、当初はダイエーとして親しんできたスーパーで、地域商圏のコア店舗として存在していたが、いよいよコロナ禍での経営判断につながったかと思ったものだ。それはそれで当たらずとも遠からずだとは思うが、数日して驚きの情報が飛び込んできた。東武線南栗橋駅西口開発のニュースである。
 産学共同の5団体協定による開発事業で、未来志向の地域構想というものだ。5団体とは、久喜市、東武鉄道、イオンリテイル、トヨタホームと大学となっている。これで感じたことは、この開発の関係がイオンの東鷲宮駅前店撤退と関係があるのかもしれないと。しかし、少し考えてみてやはり撤退原理は、売上不振が最大のものだろうと思う。日常生活品を主体とするスーパーの企業論理は、東鷲宮と南栗橋の距離感は同じ商圏内には入らないからである。
 現店舗は約35年前と異なり、今では中途半端な面積を持つスーパーというイメージは否めず、特に2階の売り場スペースは以前と比べて人影がまばらな状況であった。1階にあったレストランBigBoyも今はなつかしい記憶だ。

 南栗橋駅西口開発は16ヘクタールに公園スペースを整備し、172戸の戸建て住宅は、エネルギーやSNSを取り込んだスマート住宅が予定されている。東日本大震災では砂の土質の関係で液状化現象が起こり、全国的にも話題となった地域であるが、16ヘクタールとなると改めて強固な地盤工事が必要になるものと推測する。これが、防災対策として地域の更なる向上が図られる方向と考えればそれもまた良しである。
 人ずての話ではあるが、イオンの後利用はマンションが予定されているとか。久喜市は菖蒲地区の期待も更に高まっており、人口流入という観点からますます期待が膨らむ自治体となりそうである。