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No.3447 緊急事態宣言にどう対処する

2021.07.31

 2020の盛り上がりに合わせるかのように感染者が増え続け、とうとう4度目の緊急事態宣言が4府県に再発令となった。8月いっぱいがその期間。
宣言対象区域に限らない、今日の各地のコロナ関連のヘッドニュースには次のようなものが見られる。
◆下田ライオンズクラブは今月16日に会員参加の飲食会合の2次会で多くの感染者を発生した。28日になって、ボランティア団体のクラスター記事が当団体であることを謝罪。中には、前会長の市議会議長も参加していた。
◆小池都知事がヤング世代へのワクチン接種を要望したが、ワクチン供給数の実態にかみ合っていないと批判される。
◆大阪府太子町の73歳の医療従事者が3回目のワクチン接種を受ける。
◆新たな都市封鎖(ロックダウン)提供の為の法改正が必要。総理は否定。
◆東京感染者ではデルタ株1367人で過去最多。
◆岐阜県古田知事「デルタ株の置き換わりで第5波の入り口に」
◆ニューヨークブロードウェイで観客の接種を義務化
◆ドイツはすべての入国者に陰性証明の提出を義務化
◆国内の児童生徒がこの1年で29,000人感染
◆鴨川・御宿・館山で海水浴場を閉鎖
◆フジロック 会場内飲酒を禁止
◆大阪府 酒提供飲食店に休業要請
◆阪神D梅田本店従業員53人が感染
◆北海道で時短違反に初の過料
◆市川猿之助、陣内友則など有名芸能人の感染が続く

 昨夜のニュースを見ていて、ある飲食店オーナーの次のような声を聴いた。「なぜ、酒が悪者になるのか。酒が感染にどれほどの影響があるのか数値的証拠や科学的論拠を示してもらいたい」というものであった。
 意見としてはもっともに聞こえるし、気持はわかる。しかし、酒を飲みたくなる雰囲気、場所が、あらゆる観点から感染を広げる要素が高いということであって、酒そのものに感染を増やす気分高揚性があるということなのだろう。したがって、科学的論拠を示すことは叶わない話だと感じるが、因果関係という点では理解できるし、実際に前述の下田ライオンズクラブの例などが新しいが、これまでにもそうした例は多々あったのではないだろうか。
 今、2020で一般的には家にこもってテレビにくぎ付けといった状況であろうと思われる。それは開会式の視聴率からしても理解できる。ところが、応援と称して酒場で集団応援する例も少なくないようで、それが感染爆発の引き金になっているとは考えられないだろうか。確かに20代の感染者が激増している。
 若者の無軌道ぶりを言う前に、今の若者がなぜ集団で飲酒したいのかについて考える必要があるように思う。
 政府のコロナ迷走、与党の体制不安定、野党の力不足とだらしなさ等々政治の不安定さ、それを助長するメディアの反日体質、野心大国中国の存在、韓国による醜悪な反日外交・・・今、メディアから発せられるニュースはこうしたものが大半である。世界を見れば各地で争いごとが起きている。
 感じることは、以前にも増して「若者に夢が感じられない世の中」になっていると思えてならない。そのはけ口が酒ということではなく、一人でいるのが辛い、寂しい、怖いといったストレス感覚で誰かとその思いを共有したいという思いが潜在化しているのではないか。会話をすることで情報も共有できるが、何よりストレスに対する共感作用を求めているのではないだろうか。
 フジロックで酒を禁じると言っても、それは表向きの主催者発表であって、実際は完璧に縛ることは難しいと思う。こうしたイベントで酒が入ればどういう状況になるかの想像は難しくはない。52年前のウッドストックとまでは言わないまでも倒錯の世界に気持ちが昂ることになるのではないかと思う。
 もっとも恐れることは「感染することを恐れてはいない」という若者思考が蔓延することだろう。
 反日メディアは2020と感染者激増の因果関係を盛んに報じ、いまだに菅総理に中止は考えないのかと質問する記者がいる。今ここで中止したらどういう混乱が待ち構えているか考えない知恵の無さではないはずと思うと、かなり質の悪い政権批判を印象付けんとする醜さである。
 沖縄県での爆発的感染増をはじめ、全国規模でのことと思えば、これが2020と関係あるかどうかわかる話ではないか。