すでに7月に入って2日。我が家ではまだですが、広報さって7月号をすでにご覧になられた方は多いと思います。掲題の人口についてですが、広報ではかろうじて5万人を保つ形になっていると思いますが、実は、市ホームページでは5万人を割り込む数値が記載されています。
49,957人
前月比男子-45、女子-20ということで、世帯数も16世帯減少しています。
ダイヤモンド社や東洋経済などで時折、人口問題研究所の未来予測が特集されたりしますが、幸手市に消滅可能性都市という有り難くない冠がつけられたのはかれこれ数年前のことです。
幸手市の人口のピークは平成に入って間もなくのことで、58,000人を超えるところまで行き、その後約30年かけて減少を続けてきました。議会でもかなり前から人口減少問題が取り上げられる状況ではありましたが、幸手市に限らず全国の地方都市に迫りくる大きな行政課題となっているのが現実であり、それは取りも直さず国全体の問題でもあります。もちろん、国策として国会でも議論はされているわけですが、人口を増やすという意味での妙手は無いというのが現状です。ならば、減らさないための施策があるかというと、それも難解な話で世の中の移り変わりは、どうも人口が減ることを認識しての新しい社会構造を構築することに特化しつつあるのが事実ではないかと思います。
それでも、各自治体が転入流入対策を講じて、世帯人口の奪い合いをしているという考えさせられる実態もあります。しかし、それは住みやすさとか、幸福度、魅力度といったランキングが発表されたるすることを起因に、人が移り住むという現実もあるので、どこの自治体も魅力作りに知恵を絞るのもわかる話です。手をこまねいて何もしなければ人口は減り続けるのは当然ともいえます。ただ、五万人を割ったからといって急に事を図っても好転する話ではありません。また、一つの施策で数十人、数百人の人口流入があるというものでもないでしょう。じっくり、いろいろな事象を吟味検討して機敏に手を打つことで多少の結果がついてくる程度と考え、考え得る方策を適宜繰り出すことが大切だと私は考えています。基本はシティープロモーションということになります。話題創生、施策の先がけということに尽きるのかもしれません。
まさに今、幸手市を取り巻くあらゆる環境を意識してマトリックスに施策を絡めていくことしか有効な手はないと感じるのです。おかれた環境、現状の一つ一つを洗い出すことから始めることが肝要ではないかと思う次第です。
5万人を割ったという事実に対して何を思うかといえば、それはそれとして単なる通過点でしかないと考えるのも一つですが、寂しい現実を念頭に置きとどめ、前述のような認識をもって行政施策を構築していくしかないでしょう。