3日前の先月28日午後3時半頃のこと、八街市で下校中の小学児童の列に大型貨物車が・・・5人のいたいけな児童が一瞬で暴走トラックに巻き込まれた。8歳と7歳の男子が死亡、1人が意識不明、2人が重傷という悲惨な事故となった。画面で現場状況を見る限り、トラックの大きさもあるがブレーキ痕がないというのだからひとたまりもなかったはずである。そして、数年前に起こった埼玉県内や滋賀県での同様の事故を思い出した。
原因は運転前に会社で飲酒したという報道内容だったが、警察の検分結果は運転の前後に飲酒した形跡がないという。運送会社で運転手が酒を飲むなどということがあっていいはずがない。そこで、推測されるのは車中で飲みながら運転していた可能性が問われることに。しかし、運転者の母親の話では酒を家飲みすることも少なく、弱いタイプだという。ならば、単純な居眠りかというと呼気にアルコールが検出されたのは間違いないわけなので、やはり飲酒もしくはアルコール度の強い食物を口にしたということになる。許されない事故がまた起こったことになる。
平成24年に地元小学校が廃校となった結果、子供たちは統合された小学校へ通うことになったのだが、その通学距離は、大人にも近いとは感じられない距離を通学することになったのだ。住居によって若干異なるが、子どもの足で30分はかかる。地域のメインストリートの歩道に沿っての登校で登校時の立哨活動を始めて10年目になる。この間、子供の列はもちろんだが、私たちスクールガードメンバーに向かって車が間違って突っ込んで来たらどうしようと感じるのはたびたびである。特に香日向を過ぎ隣接地区に入ると歩道はあるが高さは路面と同じになる。
雪の日は最も危険を思わせる日ではあるが、実は車もスピードを上げてはいないのでややといったところ。逆に、最も危険を感じるのは・・・今の季節から夏にかけてのことである。雨の日は車が増えるし、運転者の見通しが悪くなる。晴天はどうかといえば、路面温度が上がるとタイヤは滑りやすくなるのでスピード次第では…ということになる。最も、当地区の部分だけで考えると、ほぼ直線なので車が原因のスリップというのは考えにくいのだが、それでもスピードを上げた車が来ると自然と立ち位置が一歩下がる。
これも5年近く前のことになるが、時間こそ違え、私が立つ交差点近くの反対側の植え込みに中型トラックが突っ込む事故があった。原因は居眠りだったという。また、3年前には交差点の角に乗り上げ逆さまになった車があった。どちらも人身的には何も無かった事故だったが、今回の八街市の場合は歩道のない市道ということで、危険性については問われる状況にあったようだ。
実は、幸手市内にも歩道が未整備の県道を子どもたちが通学している例がある。県議時代に何度か要望したが、残念ながらいまだ未整備のままである。大人たちの見守りがどこまで効果があるのかはわからない。しかし、子供たちとの安全のためにという思いで始めた立哨活動であり、子どもたちから元気をもらえる喜びを毎朝感じることもあって、まだまだ身体の続く限りやりたいと思っているが、我が身の安全をもう少し科学的に考える必要はあるかもしれない。特に居眠り運転などではブレーキを踏むことなく歩道の段差などお構いなしに乗り上げる状態だろうし、何が起きるかわからないのが世の常ですから。