昨日は市議会最終日で新年度予算案をはじめ全議案が可決となりました。
私は、令和3年度一般会計予算案と同下水道特別会計予算案に賛成討論をしました。これはまた追って報告したいと思っています。
人事案件で、現教育長の任期が3月いっぱいで満了するため、新たに人選するための人事案が市長から提出されました。提案は現在の山西教育長の再任というものでした。今回の人事については、昨年12月に山西教育長が年齢と健康を理由に任期をもって退任したい旨の申し入れが市長に対してあった時点から、ここまでの約3か月間で、諸々の紆余曲折がありました。
それらの一つ一つは決して褒められるものではありません。逆に、市民の皆さんが知ったら「市長も議会も何やってるんだ!」という声が出そうな状況になったのです。その原因は、市長の慎重な対応が欠けていたこと。そして今回だけに限らないのですが、議員による人事介入がここでもかなり行われたという事実。もとより市長に反発する議員もいると仮定すれば理解の範囲ではあるのですが、そうした流れの中で、最終日を迎える数日前まで市長が推薦しようとしていた新候補者の方に対して自宅まで訪れ、山西教育長の続投がベストと考えるので辞退してもらいたいといった主旨の談判をする議員も出るなど、スムーズな選考からは遠くかけ離れた経緯をふむこととなってしまったのです。
採決では、私は退席という判断をしました。理由は前述の内容を総合的に判断して、市長の人事案件に対する対応の不手際、議員の介入、とくに候補者に対して直接辞退の申し入れを行ったことは、議員による一般市民に対する圧力と理解すべきであり、越権行為でもあります。
市長が推薦し、上程しようとしていた候補者に対して議員がとるべき行動ではないと確信した次第です。しかも、それによって複数のご迷惑をかけた機関や個人が出てしまったこともあります。
ただし、私は山西教育長の続投に依存はまったくないので、ご本人にお時間をとっていただき、詳細をお話し、互いに理解し合うという行動の結果として退席という道筋を選択しました。他の14名の議員は全員賛成という結果でした。