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No.3374 子どもの溌剌さに救われる

2021.02.03

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 今の時間(12:25)ガラス越しに浴びる陽射しが心地良い。庭に出ると、しばし遠ざかっていたさえずりが影と共に飛び交う。さざんかの花に留まったのはメジロ。ウォーキングで行く近隣の公園ではカワセミやジョウビタキ、ヤマガラといった鳥たちに出会う。決まった場所で見ることが出来るので彼らとの逢瀬を目的にちょくちょく出向き、シャッターチャンスを狙うのだが、当然のことながらカメラ目線になってはくれない。そうは問屋が卸さないともてあそばれているようだがそれも楽しからずやである。
 小鳥たちや水鳥との出会いはワクワクものだ。2月に入ったので、渡良瀬遊水地にはひょっとするとミコアイサが羽を休めに来る頃だ。

 忍耐の続く緊急事態下、今朝は思わぬ喜びにひたることが出来た。私立中学の受験に集中するといって年が変わると同時に登校班に姿を見せなくなっていた6年生が久しぶりに・・・。理由は聞いていたこともあって「おっ、久しぶりだね。もう終わったの? どしたー?」と声をかけるやいなや、「受かりましたー!」これほどはっきりとした口調で返してきたのは記憶がないくらいだった。「どこ受かったの?」
「〇〇です」「そりゃ良かった。頑張った結果だね。おめでとう! 板橋だったけ。しっかり通わないとね」「枝久保さん、駅は新大久保ですよ」
「・・・・・」
 信号を渡ってからの足取りは木々の間を行き交う小鳥のように軽く感じた。
子どもは正直だ。

 その後、別の班が。一番後ろを歩く子どもがいつも大きな声で「おはようございます!」と挨拶してくれるのだが、その子に「〇〇さー、おじさんはあんたがそうやって毎朝元気な声を出してくれるので嬉しくて元気貰ってるんだよ」
 その後の言葉でこちらの気持ちが更に弾む。「そうなんだ。だったら僕も嬉しいよー」だって! 大人の気持ちを察して、こんな言葉を発してくれるとは・・・寒さも吹き飛ぶ思いでしばらく見送っていた。
 コロナで休校になってしまった学校もあるが、子どもたちのことを思うとなんともやるせない。そもそもホームステイが最も似つかわしくないのは子どもなんですからね。春はもうそこまで近づいている。鳥たちのように思い切り羽を伸ばしてもらいたいものだ。そういえば、昨日は5時になっても我が家に最も近い公園で子どもたちのにぎわう声が聞こえていた。地域はこうでなくては!