長梅雨が明けた感があります。これからは灼熱の夏地獄に襲われることが確実ですが、やはり湿っぽいのが長く続くのは性に合いません。それでなくともコロナ・パンデミックの再来を思わせる世情に気分は湿りがちなのですから。
本題に入りましょう。最初にお断りしておきますが、今号は書き始めてから投稿クリックするまで2時間半を要しました。それだけ気合が入ったブログとご理解いただければ幸いです。「日本共産党幸手支部」これが市議二人が存在する幸手市の共産党ですが、私は昔から幸手共産党と呼んでいます。これがベテラン共産党議員はお気に召さないようで、議会中、よく「幸手共産党じゃない!」と私の発言に憤怒して野次っていましたっけ。
この議員とは8年ぶりに市議会で同舟したわけですが、当初は、以前とは異なる静かなイメージで、周囲の彼は前とは変わったよという評価も耳にしてました。イデオロギーが根本的に異なる立場から接触が少ないのは当然ですが、たまたま東部消防組合議員に同じように立候補した関係で、西分署の存続を共通項として協力する方向性を視野に入れていました。私から声をかけることもたびたびでした。その原点には、過去2度にわたる市長選で木村現市長を支援していたということもあったからです。事実、彼からは市政に関することでもちょくちょくショートメールが入る状況でもあったのです。
幸手共産党は日本共産党幸手市委員会として独自に「民主幸手」という機関紙を毎週作成し、それを赤旗に折り込み、共産党員を中心に市役所職員などにも配布しています。香日向にも配布をされている党員の方がいらっしゃいますが、私自身もベテラン議員からの呼びかけでお付き合いし始めました。過去には考えもしなかったことです。
ところが、ここに来て唖然とすることに・・・・・
添付資料をとくとご覧ください。この資料は、最新版の8月1日号です。この一部を私が模写したもので、とくに小生が驚いた個所を赤い文字にしてあります。
前述した過去2回の市長選で、共産党は目立たぬようにはしていたものの木村現市長を応援していたというのは、まことしやかな話として、これを信じて疑わない市民も多くいます。私もそれは各方面から伝わる情報によって確認していたことです。であったはずですが、いとも簡単に市長追及の旗頭になったかのような主張を展開し始めまたのはどうしたことでしょうか。まさに、幸手共産党豹変す!ではありませんか。ポイントは4つほどあります。
◆大平たいじ議員にはなんの説明もなく・・・詭弁としか思えない言いがかりです
これについては、私が市長から呼ばれて本論を伺った際、議長と副議長には先んじて話をされたんでしょうねと確認しましたら「もうそれはしてあります。枝久保さんの次に大平さんに説明することになっています。順番からすれば大平議員の方がベテランということで先にすべきでしょうが、枝久保さんは消防議会の副議長だから先に来てもらいました」とおっしゃってました。ですから、大平議員になんの説明もなくというのは木村市長に失礼な話です。こうした主張は市民を惑わす以外の何物でもありません。
◆木村市長が西分署存続公約に背き、一方的に廃止を表明。・・・廃止?そんなことはありません
木村氏の市長選公約には西分署存続が確かにありました。結果は、救急ステーション化として立派に存続する道が開けたではありませんか。これは、救急と消防の出動回数で比較すれば9割以上の比率で存続が叶ったと理解できます。
5月14日に組合正副管理者会議で救急ステーション案を提示され、18日には議員全員に説明し、これを有難い提案と受け止めていると発言しています。その2か月後に、正式に受け入れることを決断したと再び全員協議会で表明したのですから、「一方的に」という表現も異様です。ましてや「廃止」と言うのはさらに異様です。香日向の住民は、大方のところ救急ステーションとしての存続に異論はないように感じています。消防広域化のメリットと設立時の合理化規約に理解を示す大人の対応が香日向にはあると推察しています。
◆存続を求める7115名の請願署名の可決・決議をどう受け止めているか・・・それと組合からの提案は別に考えるべきです 昨年の3月にこの議員(当時、共産党市議は一人)が紹介議員となって提出された存続を求める請願に対して議会は「幸手市議会が審議すべき事案ではない」として審議未了の扱いで終わりました。
そして・・・その1年後、香日向自治会区長会が中心となって同様の請願が提出されました。区長会が頑張り市内各方面に求めた署名が7115名に及んだことが原因かどうかは確定できませんが、今度は審議に及び、委員会、本議会と可決し、組合に提出する決議まで可決されました。
この時、共産党からは別の議員が賛成討論に立った経緯もありました。
また、1年前に審議未了にした議員さんの中に、今回は逆に賛成までした議員がいたことを示す結果でもありました。署名がどれほどあろうと政治決着の場に際し、議員は大衆迎合することなく判断すべきで、結果として共産党による市長辞めろという主張にまで発展影響することになってしまったわけです。
署名数と請願可決を金科玉条の最大公約数に特化した幸手共産党の主張は、結果的に自分たちで果たせなかった請願に端を発し、香日向住民の純粋ではあったが、それがゆえに頑張り過ぎた?存続請願行為を利用している、もしくは利用されたというのが実態だと考えられます。
別の添付資料は、香日向自治会区長会が3月22日に全戸配布したもので、市議会が請願を可決したことを伝える速報です。これは表1面の議員別賛否だけならまだしも、裏面ありとまで強調して自治会員に伝えたいこととは思えません。要するに政治的意図としか解釈できない文章の羅列です。添付はその裏面下部に書かれた内容です。
消防議員の私と大平議員の比較論中心ですから自治会区長が配る印刷物としてはいかがなものかです。この時点で私が一般質問をしなかったのは、すでに落しどころとして救急ステーションが見えていたからです。そして3月消防議会での一般質問も本質をつかないといった批判を受けましたが、存続を前提にしていたからこその質問をしたことを逆に理解されたようです。私への反発心が区長会を覆っていたのでしょう。
考えてみれば、地元の香日向住民かつ自治会員の私と、地域外の共産党市議会議員とを比較論じることも異様です。
よしんば、共産党の党員が自治会役員にいたとしても、こうした文章がまかり通るなど過去30年の香日向自治会には一切なかったことです。いや、これが許されるとしたら自治会のファッショ化の危険性すら生じる話です。自治会にイデオロギーが影響するとなったら、これはもはや自治会ではありません。複数いる議員の評価などに立ち入るべきではないし、小さな地域とはいえ民主主義の根幹に関わることになります。
共産党の実体とは・・・・議員個々の人柄とは別の精神が、政治行為では働く、そうした想いにならざるを得ない今回の流れです。
当然、疑問は請願紹介議員にも及ぶわけで、住民運動の有り様は事後の流れを政治体系にあてはめて十分吟味し、ポピュリズムに陥る事無く、時には住民を説得することが求められるということです。住民運動にはいつの間にか左派活動の影が忍び寄ることも社会の常として頭に入れておく必要があるのです。
最も、私も説得仕切れなかったわけですからまだまだ大したことはありません。そう思うことで次への精進につながるということと理解しています。
◆西分署廃止に同意するなら一旦職を辞して信を問え・・・街の混乱と無駄なコストを生むだけです
幸手市を再び混乱させるだけの主張です。9月議会で辞職勧告決議案まで視野にいれているようだとの話も聞き及びます。先日の給料減額議案の際、激務にあたっている教育長の減額には断固反対と教育長に肩入れする反面、市長には西分署問題で辞めろと言い出す。市長もコロナ対策では当たり前ですが激務がつづいています。まして未解決の副市長人事にも気が休まる日はないはずです。こうして市長追及に豹変することで、やっぱりかー!と思わせる過去を思い出しました。
コロナ対策のために駅西口の開発費用を回せと同党は主張します。もとより、区画整理事業に反対の同党ですが、この期に及んでいまだに区画整理事業に反対を唱えています。町田市政が苦労して取り付けた県の事業認可は戻すことなど出来ないし、県との関係が悪化するだけの話です。この議員が、当時一般質問で町田市長をあんた呼ばわりしてたのを思い出します。この議員とは随分やり合った私ですが、こうした思い出す必要もないことまで思い出す彼の豹変ぶりには悲しさすら湧いてきます。
6月議会の一般質問で私は、今、ある地区で民生委員が当時の対抗馬のチラシを配っているが、問題はないのか?と問いました。当時、対抗馬支援の先頭に立っていた元区長がリベンジを口にしているともいいます。幸手市の政治の不安定化が長く続く原因には、選挙のたびに生じる強い怨念によって、新たな市民分割を招く。この繰り返しが他自治体以上に幸手の特徴でもあり、街のためにならないことは明白です。
西分署問題で10ヵ月前に審判の結果が出た市長選をやり直せとは、およそ考えも及ばないことです。
共産党は自らの主張に見合わないとなると街の未来を置き去りにして混乱を発する党であり、政権転覆論につなげる党という見方が正しいのでしょうか。そこまでは考えたくないのですが・・・。