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No.3261 どれほど嬉しいことか!

2020.03.17

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 3.11からすでに1週間が過ぎましたが、武漢ウィルスの影響で東日本大震災9年の行事が中止に追い込まれました。毎年欠かさず行われる追悼行事は、未曽有の大災害を風化させないようにとの想いも有っての行事のはずですが、未曽有の感染ウィルスに抗することは出来ませんでした。地球規模で広がる感染ウィルスは大切な行事の多くをものみこんでしまうようで、関係者にとってはくやしい想いでいっぱいでしょう。そういう意味では五輪は最大の関心事です。
 しかし、嬉しいニュースもありました・・・
 常磐線全線開通! 品川・仙台間の長い距離のうち、富岡・浪江間約20㌔がようやく復興したのです。もちろん9年ぶりということですが、当時の富岡駅長さんがインタビューに応えていました。曰く「もう復活は難しいんじゃないかと思いました」 発生後、駅の状態を確認に行ったら津波にのまれて跡形も無くなっていたというのです。鉄道は地域にとって最大の交通インフラです。駅長さんの話にはくやしさや地域生活に対する先行きの心配が浮かんで消えなかった数年前を思い出したように涙であふれていました。いろいろなことが浮かんでは消えていく複雑な涙だったのでしょう。65歳の男の涙を画面を見ていて、こちらも感激させられました。
 復興には最低でも10年以上、場合によっては20年かかるかもしれないと言われてましたが、まさに9年かかったことになります。津波対策用堤防では田老町が有名ですが、富岡町の海岸にも長い立派な堤防が画面の奥に見えました。まさにコンクリートそのものですが、一歩一歩着実に復興への道を歩む被災地の姿が確認できました。