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No.3196 即位礼正殿の儀

2019.10.23

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 5月に令和の幕が開け、皇位が継承されて久しいものがあります。
 昨日は、天皇陛下「即位礼正殿の儀」が、正に、真に、厳かに執り行われました。難しいことは一切無用。この日本国の象徴である天皇陛下の即位を日本人として心からお祝い申し上げます。
 台風19号の影響で「祝賀御礼の儀」であるパレードは来月に延期されましたが、この即位式には元首クラスの賓客が191国・地域から参列することでもあったので、延期が難しかったことは深く理解するところです。
 それより、この厳粛な儀が天候の関係で皇居中庭で行う予定でしたのに、すべて屋内で行われたことが残念でした。やはり、晴天のもとでと考えると、今朝の晴天が恨めしいというか、1日早ければ良かったのにと思わずにはいられません。

 昭和33年の上皇陛下と美智子様のご成婚から、浩宮様ご生誕を迎えることとなった皇室の姿を小学生2年の時から見続けてきた私にとって、最もなじみの深い存在でもあった浩宮様が、皇太子から令和天皇へと成られた経緯は上皇天皇とはまた異なる親近感を感じます。
 昭和33年は、東京タワー竣工、長嶋さん巨人入団などがあった年で、39年の東京オリンピック、新幹線開通、さらには大阪万博へとつながる高度成長期の真只中にありました。上皇陛下即位の平成時代は幕開けまもなくバブルがはじけ、国際情勢としては米同時多発テロという驚愕な事件や、国内的には大震災や大水害に数多く見舞われるなど、政治経済や自然における苦難の時代が続きました。それも、上皇陛下御夫妻のたゆまぬ笑顔とあたたかい御心が内外に発信され、多くの国民が救われたことは間違いありません。
 令和天皇陛下御夫妻におかれましても、世界各地で不穏な政治環境が感じられ、また、自然の猛威がますます激甚化する状況の中、自らがお元気に、健やかに過ごされ、国民の生きる勇気と努力へのお力添えを賜りますようお願い申し上げる次第です。