災害にもいろいろな種類があるが、埼玉で発生した畜産農家を襲った豚コレラは今最大の事件と言ってもいいかと思う。大野知事就任直後でもあり、その対応が注目される。初仕事は国への陳情等万全な対処を求められるところ。国民民主党の新知事の手腕が示される初仕事となった。
しかし、この種の事件になると大量の命が人の手によって処分される。人間には感染しないと言われているが、やはり不安一掃のためにはやむを得ないことではある。ペットとは違い、生活の糧の対象とは言うものの、生産から育成まで手掛けた豚を処分する飼い主の気持ちは察するにあまりある。処分を実際に手掛けた県職員363人の想いもさぞや辛いものがあったことと思う。そして、何も悪さをしてないのに命を奪われた豚くんたち。関係者すべてが悲劇の対象としか考えられない。
埼玉新聞さんの記事が詳細を書いてくれているのでご紹介させていただくが、処分された豚くんは、当初1118頭と発表されたものの、感染確認後に生まれた赤ちゃん豚189頭を加え1307頭になったようだ。
豚コレラは昨年9月、岐阜で26年ぶりに確認され、愛知、三重、福井、長野、埼玉で発生している。国は拡大防止強化策の早期手配を思案中で、感染源とされる野生イノシシの捕獲強化や、養豚場への侵入防御対策及びワクチン接種などが検討されている。
ところで、添付の記事をご覧いただきたい。今日の1面の下部に私は驚いた。地元地方紙である埼玉新聞ともあろう報道機関が、なんとも無神経な編集をしたものだ。左上は豚コレラの記事で、2面にも関連記事があるので他紙よりは内容が濃い。それはそれでよいのだが、下の広告はいただけないことこの上ない。よりによって字の大きさもかなりである。
私の見方が皮肉っぽいとか嫌味っぽいとかの批判があるなら甘んじて受け止めるが、タイミングが悪過ぎると感じるのは私だけだろうか。思いやりとか優しかとかが問われる昨今、こうした気配りに欠ける企業でいいはずがない。埼玉新聞さん、しっかり頼みます!!!