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No.3162 市長の意図と議会の問題

2019.08.19

 臨時会招集請求に微妙な内容が・・・。いくつかあるので、箇条書きでご覧ください。
◆議長は、市長が辞意の気持ちがあると言っている。
 市長の言葉として議長が確認しているのは、「自ら辞めれば暴行を認めることになるので辞表は出さないが、議会には従う」とのこと。
◆議会運営委員会の全会一致で臨時会の招集を議長名で申し入れた。
◆臨時会の招集にあたっては、案件を付議しなければならないので、市長不信任決議案を議案とした。
◆議運では出来るだけ速やかにということで一致したが、議長は21日までという期日を設けて申し入れたという。これは、議運で具体的に了承されてもいないし、話し合いもされていない期日が具体化されてしまうという点において、若干議長の勇み足と思われる。
◆議長は、賛成多数で可決となる辞職勧告決議案が提出される見通しを明らかにしている。最初から不信任決議案が否決されることを見越していると思える話ではないか。

 上記を検証すると、不信任決議案を議運の全会一致によって議長が提出した段階にもかかわらず、議長が賛成多数で可決となる辞職勧告決議案が提出されることを見通しているというのは、何故なのかという疑問がわきます。
 これは問題です。
 現段階で臨時会の目的となっている議案とは別のシナリオが出来ているということですから。これを知ったある議員が「どうしてここまで口にしてしまったんだ!」と怒ったいう話もあるようですが、これが真実ならやはり何か別の目的を持ったシナリオが画策されていることになります。
 市長が辞職すれば議会のこうした複雑な思惑も生じないはずなんですがね。

 その肝心の市長の意向がおかしいいではありませんか。暴行を認めるか否かのレベルではないのです。警察沙汰の内容にかかわらず、市長としてあるまじき行動についてが問われており、厳しい意見にさらされているという理解が無いのです。 
 いわば、自ら先んじて辞職を表明することこそが、ケジメだという理解が出来ていません。暴行が認められなかったら辞めないのかと言っているようにも感じられます。言ってる言葉の意味が分かっているのか疑問です。
 有罪かどうかが辞任の判断ではなく、すでに市長として不適切な行動を早期に反省して社会に示すべきだったのです。そうでないと、私たち幸手市民もどこへ行っても肩身の狭い思いをすることになるのです。幸手市民が可哀想という声があるのをわかっているのだろうか。