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No.2073 怒りを通り越す機能不全政権

2011.07.06

 松本復興相がわずか9日間で辞任! この政治家がおよそこうした事態を引き起こす可能性を持ち合わせていたことは、政治通の中では知られていたことだ。
 お爺様、お父様から3代続く特定団体のリーダー的存在は、その受け継いだ政治思想、社会価値観において、まさにサングラス会見、サッカーボール蹴り入れ訪問、不遜な発言の連続・・・といった上から目線の一連は「さもありなん!」まさにDNAそのものといったところ。

 民主党は、政権奪取を目的として一つ屋根に集まった政党だが、実態は、いつ瓦解してもおかしくない「危ない握手」を原点にした政治家集団と言えるのかもしれない。たとえば、輿石議員が日教組の大御所と称される方だというのは、もはや知らぬ人はいないくらいだろう。

 そもそも、仁も徳も情も感じられない政治家に復興の責任者を指名すること自体が理解に苦しむ話だ。慈愛の精神が徐々に失いつつある世の中にあって、少なくとも、平成の国難をかじ取りする復興大臣に求められる資質は、「思いやり」の一言で十分ではなかろうか?
 それ以外の最低限の能力は、国会議員に当選しているということで、確認せずとも有しているはずと考えてのものだが、ひょっとするとそれすらあるのかないのかが疑わしい。
 今回は、対象が天文学的災害の現状にあえぐ多くの被災地、被災者を対象にしたものと考えると、数年前、自民党が敗北する一因になった閣僚による暴言、放言、失言のどれよりも、その程度は低く、悪質と思えてならない。